Kくんへ2007年04月08日 15:38

 Kくんが都知事選で石原を落とすために走り回ってる——というんで、わたしもこれは応援せな、と思って、ブログに文章かいたり、Kくんからのメールを転送したりしたんやけど……
 さて、結果はどうでるか——
 お昼のニュースをみたら、前回より多少投票率が上がってるそうや。いままで選挙なんかにいかんかったひとも投票所に足を運んでるいうことは、反石原の人達が動いたいうことやな。
 選挙運動いうのは、やればやるほどその気になっていくもんらしい。あの奥崎謙三さんなんか、当選するはずがないのに、だんだんひょっとするとひょっとする、とその気になって、当選したあかつきには、国会の任命式?のとき、天皇がでてくるやろ、そのチャンスをねらって、絶対、天皇にションベンかけたる、いうてはったもんな。
 ま、浅野さんは、奥崎さんの場合とは違うから比べられへんけど、この選挙を一生懸命がんばったKくんたちは、だんだん浅野さんが当選するかも、という手ごたえをもったと思うんや。
 Kくんが送ってくれた——

 とりあえずこの映像がオススメです。この選挙の頂点のひとつである「新宿2丁目集会」です。
 ゲイの人々、400人以上が小雨の中、歩道を埋め尽くしました。感動的でした。
http://www.youtube.com/watch?v=5yAT2-IJ9Fk
 
 あと、渋谷での映像——

 最初に演説している若い女性は、ロフトプラスワンのイベントにも出演した要友紀子さんで、風俗で働く女性の連帯組織をやっているひとです。「候補者を育てるんだ」と言って、主体意識を手放さないのがいいです。
http://www.youtube.com/watch?v=laow-Z5aUmM

——をみて、わたしもすっごく熱いものを感じた。こんな映像はテレビに映らんから知らんかった。いろんな動きがたしかにでてきてるんや、とわたしも実感したよ。
 Kくんがいうように「この選挙は、もはや選挙を超えた運動になって」いるんやなって。
 そんなKくんに、まだ勝負が決まるまえにこんなこというのはなんやけど、浅野さんが当選せんかってもがっかりすることはないんやで。こんどの「選挙」運動をとおして、まきおこった、虐げられっぱなしはもういやや、という少数派の声を呼び起こし、そこで生まれたダイナミズムこそが、Kくんたちが獲得したもんや。 はじめてひとまえで声を出し、自分を直接表現したことの意味の重大さ。
 もし、浅野さんが当選したら(浅野さんがどんなにましな人であっても)、当選した瞬間から、彼は為政者の立場に否応なしに立つことになるわけや。わたしらとは対立する立場にどうしても立たざるをえない。これは、過去の例からみて、例外はないんやから。わたしらは、誰かに託したり、代弁してもらったり、かわりにやってもらったりでない、自分たちの必要なことは自分たちでやるという「直接行動」の「奪還」をこそめざしてるんやから。こんどの「選挙」運動の中で、そういう場面にKくんはたくさん立ち会ってきたんや。そのことこそが希望なんや。わたしらには、たしかに仲間がいるんやって、Kくんがおしえてくれたんや。(風)