絶対自由をめざす反逆の歴史——韓国アナキズムをふり返る2008年08月19日 12:28


ソウルの仲間から、イ・ホリョンさんの著作が送られてきた。いま、日本語への翻訳作業をいますすめているとのこと。
ざっと内容を理解できる人の弁によると、読みこなすには抗日闘争史に関する知識を要するのでは、とのことで、読者は限られるかもしれませんが、刊行に向けできるかぎり力になりたいと思っています。(MN)

『絶対自由をめざす反逆の歴史——韓国アナキズムをふり返る』
イ・ホリョン著

目次:
1.アナキズムの受け入れ
 1‐1 アナキズムの受容と拡散
 1−2 社会主義の分化
2.個人の絶対的自由が保障される理想社会を夢見て
 2−1 民衆を解放するには帝国主義を打倒せねばならない
 2−2 民族主義と共産主義では自由な社会を建設することはできない
 2−3 能力に応じて働き、必要に応じて分配を受ける社会を目指して
3.絶対的自由を闘い取るための民族解放運動の展開
 3−1 真の民衆解放は民衆の直接行動による社会革命を通じて実現する
 3−2 アナキスト社会の建設はアナキズムの宣伝から!
 3−3 テロ的直接行動によって民衆を革命の道に!
 3−4 経済的直接行動と日常闘争を通じて労働者を革命戦線に!
 3−5 革命は根拠地建設から!
 3−6 共産主義者を撲滅せよ!
 3−7 すべての民族の力をひとつに!
4.自由的民主国家建設への邁進
 4−1 アナキズムは無政府主義ではない
 4−2 生活革新と政治活動によって自由社会建設の基盤を固めよ
 4−3 政党活動によって自由的民主国家を建設せよ
むすび 荒廃した大地から新たな芽が!

著者紹介
イ・ホリョン:ソウル大学校国史学科、ケミョン大学校大学院歴史学科卒業。ソウル大学大学院で博士学位取得。「解放直後の朝鮮労働組合全国評議会の運動路線」、「在日本朝鮮人アナキストたちの組織と活動」、「日帝強占期の在中国韓国人アナキストたちの民族解放運動」、「解放以後のアナキストたちの組織と活動」、「シン・チェホのアナキズム」、「米軍政経済政策の基本性格」、「解放以後のイ・ジョンニュルの民族革命活動とその思想」などの論文、『韓国のアナキズム—思想編』、『韓国現代史講義』(共著)など著書がある。現在、民主化運動記念事業会研究所において韓国民主化運動史の研究、およびそれに関連する業務を担当。