狼がきた! 国家と死刑と戦争と 大道寺将司さん・益永利明さんの第2次再審請求棄却に抗議しすべての死刑執行停止を求める4.14集会2007年04月09日 10:01

日が迫ってきたので、もう一度掲載します。
会場でお会いしましょう。(風・MN)
http://saluton.asablo.jp/blog/2007/03/03/1223575

狼がきた! 国家と死刑と戦争と
大道寺将司さん・益永利明さんの第2次再審請求棄却に抗議しすべての死刑執行停止を求める4.14集会
日時 2007年4月14日(土)
開場:午後1時30分
開演:午後2時
場所:文京区民センター2A  資料代500円
program(予定):
講演:国家と死刑と戦争と一一死刑廃止運動のこれまで、これから 安田好弘弁護士
報告1 再審弁護団から
報告2 死刑に直面する「政治囚」たち 永田洋子さん・坂口弘さん・大森勝久さん(各救援関係者から)……など
虹会:集会後同会場にて(実費1000円+持込・差入歓迎)
主催:集会実行委員会 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4階 気付
   東アジア反日武装戦線への死刑・重刑攻撃とたたかう支援連絡会議

 昨年11月22日、東京地裁刑事5部は、大道寺将司さん、益永利明さんの第2次再審請求を棄却しました。二人は「東アジア反日武装戦線・狼部隊」として、三菱重工を初めとする海外侵略企業などに爆破攻撃を行なったことにより、他の仲間とともに捕らえられ、1987年3月24日、最高裁で死刑判決が確定しました。三菱重工爆破の際に多くの死傷者を出してしまったことについて、裁判所は一貫して「彼らは爆弾の威力を十分認識しており、殺意があった」と決めつけましたが、再審請求では、さまざまな実験を重ねて彼らの使用した爆薬の特殊性を発見し、その威力や結果は誰にも予測できなかったことを立証しつつ、「殺意の不存在」を主張してきました。しかし、裁判所は再び「そのような主張があるにしても、殺意の認定に影響はない」として、請求を棄却したのです。(現在、東京高裁に即時抗告の手続きが行われています。)

 死刑確定者をめぐる状況は、非常に厳しくなっています。昨年11月29日には、「連合赤軍」の永田洋子さん、坂口弘さんの再審請求が棄却され、12月25日には、安倍政権下で就任したばかりの長勢法務大臣によって、一度に4人もの死刑が執行され、翌26日には、名張毒ぶどう酒事件で冤罪を訴えている奥西勝さんの再審開始決定が覆されました。執行された4人のなかには高齢で歩くこともできないほど体の弱った人も、再審請求を準備中の人も、無実を訴えていた人もいました。政府・法務省は、一人ひとりの事情などお構いなしに、また、死刑廃止を求める多くの声に耳を貸すことなく、執行を繰り返しています。そこには、教育基本法を改悪し、防衛庁を防衛省に「昇格」させ、「憲法改悪」をもくろみながら、着々と戦争準備を進める安倍政権の姿勢をはっきりと見て取ることができます。「戦争をやりやすい国」に抵抗する者、邪魔な者、無用な者を抹殺するものとして日本政府は死刑制度を維持し、強化しています。

 大道寺さん・益永さんは、彼らの再審研究会をはじめ、全国各地の多くの友人たちに支えられて、確定からの20年間、国に命を奪わせることなく、生きぬき、闘いぬいてきました。この力を結集して、必ずや二人の死刑執行を阻止し、死刑廃止の道を切り開いていかなければなりません。
 きたる4月14日(土)の午後、「狼がきた! 国家と死刑と戦争と」と題し、大道寺さん・益永さんの第2次再審請求棄却に抗議するとともに、すべての死刑執行をやめさせることをめざして、集会をもちます。多くの皆さんの参加を呼びかけます。

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