War Resisters' International、世界社会フォーラムに参加2007年01月22日 17:25

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 いまナイロビで開催されている世界社会フォーラム2007に、War Resisters' Internationalはいくつかのワークショップのプログラム*を携えて参加しています。イギリスのWRI Officeから、フォーラムにWRIが参加する理由を説明したメールニュースが届いたので、抜粋して掲載します。
 WRIは古くから(第一次大戦後から)の反軍・反戦運動体で、イギリス部やアメリカ部(WRL)からすれば、メンバーシップもあやふやなウリ‐ジャパンのあり方は承伏しかねるところだと思います。そうした運動観、また非暴力直接行動をめぐる考え方の違い**について、私たちは世界各地のWRIの仲間と充分議論をしてきたとはいえません。(英語できまへん。)
 しかし、せめて仲間としてできることを——ということで、今後もWRIのニュースを時々紹介していきたいと思います。自動翻訳機程度なのは勘弁を。(MN)
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 ナイロビにおけるWorld Social Forumのテーマは、民衆の闘い、オールタナティヴであり、そのテーマは、もちろん反軍主義者と反戦主義者に関わりをもつものだ。そして、新たな植民地的利用や戦争と暴力に対抗するうえで、アフリカの状況においては、密接につながるものだろう。
 2001年、World Social Forumが開始されてから、反軍主義者と反戦主義者は傍観者のままだった。このような世界中の運動との討論に乗り出す機会を逃していたのだった。
 確かに、主張と戦略の違いがあると思う——とりたてていえば、暴力の行使についてどう考えるか、という点において。私たちは、自身の立場を反戦、反軍としてよりたしかなものにすべきだと思う。だからこそ、私たちはほかの運動から、与え得ることより多くのことを、学ぶべきなのだ。
 非暴力は、尽きることのないやり方のレパートリーと、草の根民主主義、人びとに力を与え、そしてオールタナティヴを創造する実践上の経験をもっている。
 それはしばしばアナキズムとフェミニズムに由来するものだが——その経験は、World Social Forumで、そして参加民主主義、意志決定その他の問題と取り組む過程において、価値をもつ。私たちは、そのような闘争から遠く離れて、答えを保持するのではなく、価値ある経験をそこに寄せることができるのだ。
 「純粋」な展望から、World Social Forumやほかの運動を眺め、批評しているときではない。いまこそ、さまざまな運動と結合すべきときである。互いに無批判にではなく、このWorld Social Forumに提供されるスペースを使うことは、世界を変革するための新たなオールタナティヴと戦略の成長の一翼を担うことである。なぜなら、もし私たちが、暴力と貧困、環境破壊と隠蔽された核の過剰の環から抜け出したいならば、変化が——根源的かつ革命的な変革が、必要だからだ。
2007年1月18日
Andreas Speck & Javier Garate
WRI Office
#WRI Newsletterより

*http://www.wri-irg.org/news/2007/nairobi-en.htm
**http://www.ne.jp/asahi/anarchy/saluton/archive/kaze32a.htm