「インパクション」156号、買って読みましょう ― 2007年02月27日 21:15
去年12月25日、よりにもよってクリスマスの日、長勢甚遠法務大臣の命により、東京拘置所で秋山芳光さん、藤波芳夫さん、大阪拘置所で福岡道雄さん、広島拘置所で日高広明さんが殺された。藤波芳夫さんは73歳で、かなり衰弱してはって、もはや自分では歩くこともでけへん。それを抱きかかえて、首に綱を付けて、殺したんや。そんなことをさせられる刑務官の気持はどんなやったろ。
この死刑乱発状況に抗してインパクションが特集「死刑——新たな段階へ」を編んだ。
池田浩士さんの巻頭文。
10年前には想像もできなかった事態が急速に進行している。「国民」はすべて番号で管理され、男女平等の名の下に女性からの搾取収奪が激化し、失職者とホームレスと自殺者は巷にあふれ、侵略戦争に加担する日本軍の海外派兵は日常茶飯事となり、教育基本法が根底からくつがえされ、憲法改悪さえいまや既定のこととして語られる。
こうした全般的な「時流」のなかで、10年前には目前に迫っているかの観さえなくはなかったこの国の死刑廃止も、いまでは夢のまた夢でしかないように見える。この数年、死刑判決は大幅に増加し、昨年末には高齢者を含む4人の死刑確定者が一挙に処刑され、いたましい事件が生じるたびに加害者の「死刑」を求めるマスメディアと「国民」の合唱が熱を上げる。外に仮想敵国をつくり、内に人身御供をもとめる国家社会の現実に、わたしたちはもっと戦慄しなければならない。それを座視しているみずからを、わたしたちは恥じなければならない。
世界的な視野でみるなら、死刑廃止はすでに過去のものになろうとしている。これは厳然たる事実である。ところが、わたしたちが生きるこの国家社会では、いま、死刑制度が急激に強化される段階に入りつつあるのだ。これはいったいどういうことだろうか。そのことの意味を問い、それにたいしてなしうること、なすべきことをともに模索する糸口とするために、この特集は緊急に編まれた。
▼「インパクション」156号 定価1300円+税
新段階に入った死刑制度◎安田好弘×小倉利丸
「公」の闇の中で 「犯罪」と死刑をめぐる対談◎池田浩士×東琢磨
サッダーム・フセインの処刑という迷宮◎太田昌国
遺書・旅立ちを前に◎藤波芳夫 ほか
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是非買って読んでください。どれも読み応えがあります。(風)